フルカラーLEDチップ WS2812B

WS2812Bは5mmx5mmのデバイスチップ内にRGB3色LEDとコントローラが入った表面実装用ICで、中国シンセンのWorld Semiが供給するフルカラーLEDです。

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自動挿入機用パッケージ
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このLEDは、複合モジュールICで、R,G,BのLEDチップとコントローラICチップが搭載されています。
R,G,BのLEDは内蔵のコントローラから輝度を制御されます。
(電流駆動ドライバを内蔵しており、指定したコードにより1600万色の指定した色を発色することができます。)
たくさんのLEDを並べて光らせた場合でも、すべて同じ色に光ります。
(たくさんのLEDを同じ色で光らせることって、かなりすごいことです。)
Chip_Led_original

LEDを拡大してみると、白い道と銀色の上に何か乗っており、金色の糸でつながってます。
まず、銀色の部分はリードフレームと呼ばれる金属で、それに続く4か所出ているICの足から信号や電力を伝え、またチップの熱を逃がしています。白い部分は周りの樹脂で、各リードフレームどうしに電気が流れないように絶縁されています。
金色の電線で各チップに直接配線(ボンディング)されています。
中央右側の四角いチップがコントローラで、LED制御と通信を行います。
縦に3個並んだ小さな四角いチップがLEDです。
上の2個を光らせてみます。

Chip_Led

このように、3個のLEDは少し離れて配置され、表面がクリアなので、組み込み使用される場合、照明を近距離で使用する場合は少し注意が必要です。←LED表面の樹脂はクリアタイプで光が拡散(乱反射による混合)しないので、近距離にできる影のエッジ部で色が少しずれて現れます。

このLEDは電源接続だけでは使用できません。
内部のコントローラに対して、点灯を制御する必要があります。
点灯を制御するためには、一般的でない特別な高速通信(800kbps)が必要となるために、CPUに特別なプログラムを組み込むか外部にコントローラが必要となります。

注意:
WS2812Bと外見は同じですが、異なるタイミングで動作する怪しいLEDチップが存在します。
これまで確認したものとして16x16のシート状のもの、円形小型モジュールで、この怪しいチップを見つけました。
なかなか侮れませんね。

 

 

 

 

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