KiRK-chainの生まれた経緯

横浜駅前のからくり時計があるSデパートが開店した当時の話です。もうかなり昔話となりました。
そのデパートのエスカレータを上った高いフロア(最上階?)の脇に、ガラス張りでできた、横幅が2メートル以上ある大きな装置がおかれていました。

その装置の中には、自動的に小さなボールがモーターでリリースされ、上からレールを転がるオブジェがありました。
ボールが転がることで、レーンが連鎖的な動きが行われる、いわばピタゴラスイッチ的なモノでした。←ボールで時刻を表していたように思ってますが…記憶違いかも。

この手のものが昔から大好きで、小さなボール時計は王様のアイデア(これも死語ですね)などでも見かけたのですが、これほど大きな装置はめずらしく、何度か訪れたのですが、見ていてとてもわくわくし、楽しいものでした。もちろん、今でも好きですが。
(現在、同様の仕組みの装置がYoutubeなどで公開されています。)

病院や役所、銀行、駅などで、長い時間待っているとき、眺めていて楽しい装置があったらいいのに、いつまでも眺めていたいのに、と思ってしまいます。

機械動作に合わせて、スピーカーから単に音がなる馬鹿時計ではなく、画面に映るCGではなく、アコースティックに動く仕掛け時計であればいいですね。

しかし、機械式装置では大きな場所が必要で、かなり頻繁にメンテナンスが必要。
また大掛かりとなりすぎであり、一品モノで、その金額もかなり大きくなると推測されます。
また、上記のボールのように何回でも自動実行時できないと、いつでも見ることができません。

特にドミノ倒しや仕掛け花火など、連鎖的に何かが実行されるものはとても楽しいのですが、多くのものが1回きりや大掛かりな仕掛けが必要です。

話変わって、今でこそLED電飾はどこにでもたくさんありますが、これまた10年以上前から、クリスマスツリーにすべてのLED(CPU)にアドレスを持たせ、1組の信号・電源線にLEDをぶら下げられないかというアイデアを真剣に考えたことがあります。

しかし、考えていた当時では、まだいろいろな電子部品が高く、青のLEDすら一般的でなく、個人で非常に多くのCPUを使ったLED装置を作るには想定金額が大きすぎました。

ところが中国恐るべし、そのようなコントローラを内蔵したLEDを実際に作ってしまい、しかもチップにすべて内蔵しているので、とても安い価格で入手ができるようになりました。

2014年にその存在を知り、やられたって感じでとても驚きました。
そして、消えていた意欲がふつふつと再び沸き立ちました。

最初はそのLEDを試すだけで満足していたのですが、これまでいろいろ考えてきたことの集大成として、上記のLEDを用いた、連鎖的な動作装置ができないか考え始めました。

電気の世界で、本当に連鎖的動作をさせる装置は意外と難しいのです。
何しろ一瞬で動いてしまうため、人間にとっては瞬間で終わってしまいます。
たくさんのLEDが、ちかちか連続して流れていたりする装置を見ますが、これは本当にLEDが連鎖的に動作をしているわけではありません。多くは統合したコントローラが、全体のLEDを点滅させ、あらかじめ作成されたパターンを映像的に表示しています。

taKiRKは考えました。
つないでいけば、どんどん増やしていけるLED装置ができないものかと?
プログラムなど必要なく、本当につなぐだけで、つないだオブジェクト中を光がどんどん走っていく。
さらに、途中にいろいろ仕掛けをつなげ、右や左に光が走ったり、いろいろな音や動きなどあっても面白いな。
1年以上試行錯誤した結果 KiRK-chainは生まれました。

後はあなたがつなぐだけです。
ちょっとさわってみませんか?

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